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煎茶とは

◎お役立ちコラム



一口に「煎茶」と言っても色々あるんです



煎茶とは 普通煎茶・深蒸し煎茶・蒸し製玉緑茶(グリ茶)・釜炒り製玉緑茶の紹介


日本茶と言えばコレ!と言うほど馴染み深いお茶「煎茶」。
実は、一口に「煎茶」と言ってもいろいろな種類があるんです。

掘り下げるともっと細かくなりますが、ここでは大まかに4つの種類に分けてご紹介したいと思います。


「煎茶」は、広い意味では抹茶以外の日本茶という定義になります。

しかし私たちが一般的に「煎茶」を指す場合、被覆栽培で栽培された茶葉を原料とする「玉露」(煎茶は露地栽培)や、若芽ではなく三番茶や四番茶などを原料とする「番茶」は「煎茶」の定義には含まれません。


煎茶は日本茶の消費量のうち約70%を占める日本茶の代表です。

茶葉を摘んですぐに蒸して発酵を止め、丹念に揉み、仕上げされて作られます。
この製法は江戸中期、京都の宇治で永谷宗円により考案されました。

昔から親しまれている「煎茶」は、蒸し時間が約30秒で茶葉の香りを重視して作られ、「普通煎茶」とも呼ばれます。

それに対して、蒸し時間を1〜2分と長めにした「深蒸し煎茶」と呼ばれる煎茶があります。
こちらは蒸し時間が長い分、葉が柔らかくなるため「普通煎茶」よりも粉っぽい茶葉になりますが、苦味が抑えられたまろやかな味わいになるのが特徴です。


他にも、撚らずに仕上げた勾玉状の「蒸し製玉緑茶」、蒸す代わりに釜で炒って発酵を止める「釜炒り製玉緑茶」も煎茶と似た特徴を持つ緑茶です。

産地や品種によっても味・香りなど違いがありますが、「煎茶」・「深蒸し煎茶」・「蒸し製玉緑茶(グリ茶)」・「釜炒り製玉緑茶」のおおまかな特徴をご紹介しましょう。



もっともポピュラー!爽やかな「普通煎茶」



茶葉の蒸し時間は約30秒。
茶葉は細く撚られて針状になっています。
剣先がピンとしていて、濃緑色でツヤがあるものが良いとされています。
透き通った黄金色の水色で爽やかな香りが立ちます。
旨み・甘み・渋みのバランスが取れた煎茶は、日本人に最も馴染むお茶と言えるでしょう。
産地は静岡県の山間部や宇治など多数あり、産地ごとの特色も豊かです。

≪香り≫

≪甘み・旨み≫

≪渋み≫

≪コク≫


まろやかさが特徴の「深蒸し煎茶」



茶葉の蒸し時間が1〜2分と普通煎茶と比べて長め。
長く蒸すので茶葉が柔らかくなり、やや粉っぽい形状に仕上がります。
鮮やかな濃緑色の水色と清々しい香りで安らぎを与えてくれます。
渋みが抑えられ、甘みを感じられるまろやかさが特徴のお茶です。
主な生産地は静岡県の平野部、埼玉県、鹿児島県、三重県など。

ちなみに、普通煎茶という呼び名は深蒸し煎茶に対して付けられたもの。
品質が普通という意味ではなく、茶葉の蒸し時間が普通であるという意味です。

≪香り≫

≪甘み・旨み≫

≪渋み≫

≪コク≫


勾玉状の茶葉が特徴「蒸し製玉緑茶(グリ茶)」



普通煎茶などでは精揉機を使って茶葉を撚って形を整えますが、玉緑茶ではこれを行いません。
その為、茶葉は撚られずやや曲がった勾玉状の仕上がりになるのが特徴です。
九州各県や伊豆地方が主な産地。

≪香り≫

≪甘み・旨み≫

≪渋み≫

≪コク≫


独特の香りを楽しむ「釜炒り製玉緑茶」



茶葉を蒸す代わりに熱した釜で炒る製法。
釜香と呼ばれる香ばしい風味が特徴。
独特のすっきりとしたのど越しとふくよかな甘みがあります。
主な産地は佐賀県、熊本県、宮崎県などですが、非常に生産量が少ない希少なお茶です。

≪香り≫

≪甘み・旨み≫

≪渋み≫

≪コク≫





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