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◎お煎茶コラム
ちょっとしたことで差が付く!煎茶の美味しい淹れ方
煎茶は淹れるお湯の温度や浸出時間によって違う味わいが楽しめる、繊細で奥深い魅力を持った日本茶です。
主に煎茶の味を大きく左右しているのは「お湯の温度」・「茶葉の量」・「浸出時間」の3条件。
ざっくり言うと、温度が高めなら渋みの効いた煎茶が、低めなら爽やかな甘みが感じられる煎茶が淹れられます。
この特徴を分かっていると、二煎目、三煎目も美味しく飲むことができます。
渋めの煎茶が好きだったり、まろやかな煎茶が好きだったりと好みは人それぞれですが、まずは煎茶の淹れ方の基本をおさえておきましょう。
基本の淹れ方
1人分の目安としては煎茶の、「茶葉 2g〜3g」、「お湯の量 60〜70cc」といったところですが、 個人的には心持ち茶葉を多めに入れた方が好きだなぁと思ったりもしますので、自分好みのベストバランスを探してみてく ださい。
では、煎茶の基本的な淹れ方です。
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お湯120cc
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茶葉(煎茶) 約4g
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お湯の温度 70℃〜80℃
(二煎目は90℃くらいの高めの温度で)
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浸出時間 45秒
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煎出回数 2〜3煎
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【 1 】煎茶の茶葉を急須へ
茶葉は「ティースプーン1杯分=約2g」を目安にして入れましょう。
【 2 】お湯を適温に
お湯をいったん沸騰させます。
好みにもよりますが、一煎目はやや低めの温度(70℃くらい)で淹れることをおすすめします。
お煎茶は低温で淹れることでカテキンの抽出が抑えられ、渋みの少ないまろやかな味が楽しめます。
沸騰させたお湯は、湯冷ましで冷ましましょう。
無ければ湯呑みでもかまいません。
適温まで冷ましたお湯を急須に注いでお茶を淹れます。
ここでポイント。
お湯は「一度別の器に移すと約10℃温度が下がる」。
このことを覚えておきましょう。
沸騰した100℃のお湯を別の器に移すだけでも温度は10℃下がり、温度計がなくとも好みの温度のお湯を用意することができるのです。
また、いったん湯呑みにお湯を注ぐことで茶器を温められますし、一石二鳥とも言えますね。
【 3 】じっと待ちます
お湯を入れたら蓋をして約1分〜1分半待ちます。
蓋を開けて、茶葉の開き具合を見てみるのも良いでしょう。
撚られた茶葉が、ふんわりとほどけてきたら、そろそろ飲み頃です。
待っている間に急須をゆすると濁りや雑味が出てしまいます。
ここはじっと待ちましょう。
【 4 】最後の一滴まで絞りきる
各湯呑みの味が均一になるように、少量ずつ回し注ぎます。
この時、最後の一滴まで絞りきって淹れるのがとても大事なポイントです。
最後の一滴は煎茶の旨味が凝縮された、言わばエッセンスのようなもの。
「ゴールデンドロップ」と呼ばれたりもします。
一煎目を美味しくいただけるのはもちろん、最後の一滴まで絞りきることで二煎目も美味しく淹れられます。
【 5 】二煎目以降は…
二煎目以降は熱湯で淹れましょう。
すでに茶葉が開いているので、蒸らさずさっと淹れるのがポイントです。
一煎目で茶葉に残ったカテキンを抽出してあげるのです。
まろやかな風味の一煎目とはまた違う、キリリとした味わいのお煎茶が楽しめます。
まとめ
今回は煎茶の美味しい淹れ方の基本をご紹介しました。
普段何気なく飲んでいる煎茶ですが、ちょっとしたことで同じ煎茶でも味がずいぶん変わってしまいます。
朝の目覚めや気分をすっきりさせたい時には、高めの温度のお湯で淹れてきりっとした渋みと香りを引き出したり、リラックスしたい時には低めの温度でじっくり淹れて、甘みと旨味を楽しむなど、シチュエーションや気分・好みに合わせて煎茶の魅力を充分に味わってください。
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